わたしの東京時代について

高校を卒業して、東京の音響の専門学校に入った。

専門学校の入試は自己PR。

私はザ・ビートルズについて熱く語ったら合格した。

高校の三年生最後の試験は、病が進行していた為か

殆ど白紙回答であった。

しかし当時「統合失調症」なんて病気は知らず

じぶんがそれを患っているなんてわからなかったので

「馬鹿をやってしまった」で済ませてしまった。

それでも高校を卒業できた。

先生は何も言わなかった。

東京時代。

寮生活をしていて、悪癖、タバコはそこで覚えてしまった。

まあ、でも、そこで手を出さなくてもいつか手を出していたと思う。

なぜかというと、タバコを喫うと、病気で悪くなった頭の

どこか悪い感じ、がマシになったように感じられたからだ。

ずっと、変な感じに襲われていた。

それがタバコで治った側面があるけれど

だからといって、私はタバコを薦めないし

どこか、タバコが撲滅したらいいと思っている。

(昨日、禁煙補助薬をネットで購入した)

好きな、音楽に打ち込めて、東京時代は幸福であった。

のちにメジャー・デビューする友人とバンドを組む事もできた。

このときは歌詞を書くくらいで、文芸活動をするのは

帰郷してからだ。しかし、文芸にまつわる色々な文化を味わう事もできた。

私は音楽のリハーサルスタジオへ就職した。

しかし病気のせいか、喋れなくなるし、記入ミスを繰り返すしで

余りいい思い出じゃない。

そしてやめた。

その時点で統合失調症は決定的に牙を剥き

私は妄想、幻覚に襲われるようになる。

発症。

東京から新幹線で故郷へ帰るとき

私は「日本の実験人間一号」だと妄想していた。

重症だった。

新幹線の中、幻視も見た。

「神様」の幻視だった。