今、ニコチンガムを噛みながらこの文章を書いています。
とにかく、煙草がやめられない。やめたいと思っている。
願っている、とかではない。考えている。
*
私は最初、煙草に手を出したのはほんの軽い気持ちでした。
同じ名前の俳優さんがいるのだけれど、T.S君から勧められました。
そのとき、寮生活を送っており、その寮はふるさとでなく、東京にありました。
きっと私の患いも、煙草が原因という側面があるでしょう。
わたしの母は、T.S君を恨んでいる、と言っていました。
しかし、それで煙草を断る事ができなかった、私が悪い部分もあるのです。
母には、父には、兄弟の姉、妹には、そして妻には、親戚には
病気の事で、そしてそれを起因とした病気の事で心配をかけています。
*
喫いはじめたころ、もっと依存症教育というものをしっかり
幼少期、受けたかった、と、思いました。
一日、五百円、毎日かかるなんて、知らなかったのです。
しかし、喫いはじめた当時、私は少しノイローゼのような状態で
ストレスを溜めていました。
煙草を喫えばストレスが軽くなる、という幻想を信じていました。
じつは反対に、ニコチンが「喫え」と体に要求する度に
ストレスを感じる体質になってしまったのです。
*
本日で、煙草をやめたいと思い、最後の一本を喫って
煙草のパックとライターを処分しました。
ニコチンガムはあります。
でも終わり!これで終わり!
しかし踏み出すことは、いつでもできたのです。
只、いつも挫折してしまったのです。
*
本日、妻に
「ほんとうに煙草を喫う本数が減ったねぇ」
と言われました。
と、いいますか、三十六歳、きっと体がもう限界なのです。
T.S君!もう恨みは無しだ。
私はもう煙草をやめるからね。
煙草を喫っている時間は無いんだ。
私は、私の句作を中心として、この一年を生きるからね。
*
周囲に禁煙を公言する事は、パブリック・コミットメントといって
禁煙の成功率を高めるそうです。
最悪、嗜好品が、禁煙ガム、ニコチンガムになってしまってもいい。
*
そうして殆どの嗜癖行動(断酒して四年になります)を断って
一体どんな自分になれるのか。
考えて、わくわくする事。
わくわくして、本日は就寝したいと思います。
*
一年の計を考えて思いました。
しあわせは努力しないでも得られた方がいいけれど
最低限の、人の道、に対する努力はしなければならない。
今、目の隈がひどくなった顔をじっと見つめそう思います。
それでは眠ろうと思います。おやすみなさい!さよなら、煙草!