煙草をやめられない。/やめる。

今、ニコチンガムを噛みながらこの文章を書いています。

とにかく、煙草がやめられない。やめたいと思っている。

願っている、とかではない。考えている。

私は最初、煙草に手を出したのはほんの軽い気持ちでした。

同じ名前の俳優さんがいるのだけれど、T.S君から勧められました。

そのとき、寮生活を送っており、その寮はふるさとでなく、東京にありました。

きっと私の患いも、煙草が原因という側面があるでしょう。

わたしの母は、T.S君を恨んでいる、と言っていました。

しかし、それで煙草を断る事ができなかった、私が悪い部分もあるのです。

母には、父には、兄弟の姉、妹には、そして妻には、親戚には

病気の事で、そしてそれを起因とした病気の事で心配をかけています。

喫いはじめたころ、もっと依存症教育というものをしっかり

幼少期、受けたかった、と、思いました。

一日、五百円、毎日かかるなんて、知らなかったのです。

しかし、喫いはじめた当時、私は少しノイローゼのような状態で

ストレスを溜めていました。

煙草を喫えばストレスが軽くなる、という幻想を信じていました。

じつは反対に、ニコチンが「喫え」と体に要求する度に

ストレスを感じる体質になってしまったのです。

本日で、煙草をやめたいと思い、最後の一本を喫って

煙草のパックとライターを処分しました。

ニコチンガムはあります。

でも終わり!これで終わり!

しかし踏み出すことは、いつでもできたのです。

只、いつも挫折してしまったのです。

本日、妻に

「ほんとうに煙草を喫う本数が減ったねぇ」

と言われました。

と、いいますか、三十六歳、きっと体がもう限界なのです。

T.S君!もう恨みは無しだ。

私はもう煙草をやめるからね。

煙草を喫っている時間は無いんだ。

私は、私の句作を中心として、この一年を生きるからね。

周囲に禁煙を公言する事は、パブリック・コミットメントといって

禁煙の成功率を高めるそうです。

最悪、嗜好品が、禁煙ガム、ニコチンガムになってしまってもいい。

そうして殆どの嗜癖行動(断酒して四年になります)を断って

一体どんな自分になれるのか。

考えて、わくわくする事。

わくわくして、本日は就寝したいと思います。

一年の計を考えて思いました。

しあわせは努力しないでも得られた方がいいけれど

最低限の、人の道、に対する努力はしなければならない。

今、目の隈がひどくなった顔をじっと見つめそう思います。

それでは眠ろうと思います。おやすみなさい!さよなら、煙草!