冬の午後、夜へ

病めばこころ細く強い風吹く

 

吐きそうなのもこらえて静かにする

 

ニコチンを摂りすぎたか冬の午後

 

なにとなく健康な妻うらやましく

 

さびしい限り句作以外したい事がない

 

徐々に回復を、この句に込めて

 

インターネットも飽きてしまって三十六

 

本読むかどんな本でも宜しい

 

かぎりある命大切にしたいほうたる

 

つかれて妻は家事してひとりぼっち

 

耳鳴りがして耳鳴りのままそのままに

 

青い顔して何とか生きる

 

このさいわいを句に込めてなもあみだんぶ

 

いい事がありますようにじっと耐える

 

花もない冬の裏の家に住んでいる

 

ときにあるがままの切なく生きる

 

体調不良は薬の尽きたから、頑張る

 

夕飯パスタにして妻には楽して欲しい

 

この風の強さよほろほろ生きる

 

冴えない日々を書きつける事未来信じる

 

コーヒーも飲めなくなってしんどい

 

なかなか暖まらない部屋にひとり

 

暗くなることじぶんを励ましつづける

 

ニコチンもカフェインも駄目一月十六日

 

風強く霞あがった空を見ていた

 

とかく木枯らしの強さ黙っておる

 

ひどい暮らしのやはりクリーンでありたい

 

只ひたすら句作の道を真心込めて

 

さみしさこみあげる正岡子規を読むよ

 

鬱症状のひどい冬なり花をもとめる

 

なおすこともなくこのまま水仙の花

 

未だ寒い書斎の、片づけようとする

 

よく深呼吸するなり自分ができる事を

 

ひとり黙々書く事やっと落ち着いた

 

ずっと何かもとめるような、煙草依存である

 

ひたすら句作するわたしにはこれしかなくて

 

辛い、辛いと言い合って家族だったね

 

鬱のケどうにかしたく難しくなっている

 

物書いて鬱のケ晴らそう

 

夕飯買いにでなければ風の中を

 

妻にハンバーグ私にかたあげそば買ってきた

 

なにとなくショートホープ買いポケットへ

 

ふたり飯食べる旨いなあ旨いなあ

 

妻と旅行の話ししていたら妻眠ってしまった

 

又ひとり禁煙ガム噛みつつパソコンに向かう

 

さびしさつのること眠ってしまおうか

 

後は眠るだけにして自由律俳句

 

光りに照らされて夜の橙の木

 

いろいろ気にしつつベッドに沈む