2024年3月15日(金)
書斎を妻に明け渡してしまって、(と云って、私の書いた原稿の束二山は、その書斎の隅に存在感を持って置かれている。二千円で買ったアコースティックギターも又)私は寝室、四畳に小さなデスクを置き、そこに黒いノート・パソコンを置いたり、又、手記するときはどけたりしながら、何とかここ数日を終えた所であった。
ノート・パソコンにマウス、加熱式煙草、スマフォ、ペットボトルが二本置かれたら、デスクの上はもう手一杯。と云って、乱雑な部屋に暮らす趣味はないので、というか、部屋は簡素につとめたいので、私の生活はちょっと忙しくなった。
しかしこのノート・パソコンも、ちょろっと物を書いて、後はインターネット、YOUTUBEでマインドフルネス瞑想の誘導動画を流す以外には出番はない。
忙しくなったといえ、私の生活の基盤は、簡素である。
そうしてその簡素、簡素な部屋というもの、これを徹底してゆきたいと思っている。
部屋には他に洋式のベッドがドンとあって、衣類かけがあって、クローゼットがある。
床は板目で、ここで瞑想するに、足を痛めてしまうので、座るところには、毛布を敷いてある。
生活を送る上で、ちょっと忙しいと書いたが、欠かせないのが妻の存在である。
彼女は今日も出かけて、飲料を買ってきてくれた。
成城石井のジンジャーエール、プラズマ乳酸菌の飲料、アクエリアス。
しかし彼女も忙しいのだ。
彼女も、歌、を歌っている。短歌じゃなくて、歌唱の歌である。
彼女の夢はシンガーソングライターとして、有名になりたいとか評価されたいということだ。
だから私の書斎は、彼女のボーカルブースになったのだった。