虹をみかけて(自由律俳句)

マンションの沿いを歩けばしゃぼん玉ふりくる

 

分け入って分け入ってゆくしゃぼん玉

 

遅き日を川の字に寝るふたり

 

遅き日をプリンを買わず帰るのみ

 

春雨や香も微かにふりしきる

 

紫雲英(げんげ)田に孤寒の旅をつづけつつ

 

春や昔おたまじゃくしの泳いでいた川

 

町にある文字という文字に酔う

 

町にある文字という文字に酔う春だ

 

カップヌードル食べて落ち着いて陽のつよい日