朝の十句(自由律俳句)

急に起こされて苛々しつつ目覚めた

 

冷やご飯に玉子おとして食べる

 

地獄に生きてなかなか疲れてゆく春の朝

 

コーヒー飲んでやっと落ち着く一人である

 

幻聴している朝に神経質になってしまって薬飲む

 

朝から坐る寝室のいろいろを片づけて

 

めちゃくちゃ腹立つじぶん愚かや朝は爽やか過ごしたい

 

さびしい朝の今日すべき事をする

 

人の悲しみの暗さに明るい太陽

 

なにとなくこころが彷徨う怖ろしさかな