七日の夜に一人書く

蜜柑五つの転がっている木目

 

雑多な部屋だ根気をもって片づける

 

愚夫としてトイレの電気の灯しっぱなし

 

わがうたをこしらえようぞおらが春

 

正月に立ち昇りゆく煙を見る

 

正月まずは誠を示すべし

 

少しずつ物少なくや本年は

 

句作することさいわいにして晩酌せず

 

どうしてもわが片思いこの夫婦

 

大空の広がっている夜を一人