すべては句に帰し

風のおとごうごう聞きつつひとりの夜

 

底知れぬ寂しさを持ちひとりの夜

 

今年は入院してこらえて過ごしていた

 

悩みあり諦めてゆくひとりである

 

さびしさの極まり午前三時

 

ともかくも書き尽くすことわたしのさびしみ

 

薬服しなにごともなし冬の夜

 

卵かけご飯を食うぞひとりにして

 

炬燵にて姿勢を正し物を書く

 

すべては句に帰しそれで宜しい冬の夜