山頭火句に学ぶ

雲はみな安らか流れ南無阿弥陀仏

 

松風を部屋に入れよう

 

ひさしぶりに飲む酒もなくて一人の晩

 

分け入っても茶色い山だ

 

しとどに濡れて仕事した事思い出す

 

烏飛んでいってみんなひとりぼっち

 

地震にて哀しい夜の雪ふりしきるか

 

書きつめる歩きつめる

 

又会えた妹よその旦那さんよ

 

この旅、定住にして人生は旅ぞ

 

ほろほろとして取っ手に掴まる

 

変わることのない駐車場より空を

 

蚊をころす手で仏を拝む

 

脚投げ出してぼうと人生を考える

 

山より人が煙管喫っていた

 

とんぼ眺めるゆっくり急ぐ

 

歩きつづける冬に草吹かれつづける

 

もう二度のない道として人生を

 

黙って今日の俳句書く